ニコン D810 ボディお買取りいたしました。ありがとうございます。

ニコン D810 は、発売から年月が経った今でも「名機」と呼ばれ続けるフルサイズ一眼レフです。手に取った瞬間に伝わる堅牢さ、シャッターを切ったときの確かな手応え、そしてローパスフィルターレスによるキレのある描写。そのどれもが“写真を撮る楽しさ”を思い出させてくれるカメラです。

有効約3,635万画素という高解像度ながら、階調の豊かさや暗部の粘りは非常に優秀で、風景や静物の撮影では細部までしっかりと写し込んでくれます。ダイナミックレンジの広さも特徴的で、編集耐性が高く、RAWでのレタッチが心地よく進む点もD810の魅力です。

実際に使ってみると、ファインダーの見やすさやグリップの安定感も印象的で、撮影に集中させてくれる“道具としての完成度”が際立ちます。最新のミラーレス機のような機能的華やかさはありませんが、静止画をじっくり撮りたい方にとっては、むしろ必要な要素だけがシンプルに凝縮されているような感覚です。

連写性能やAFエリアの広さなど、現行機と比較すると物足りなく感じる部分もありますが、それを補って余りある描写力と質実剛健さがD810にはあります。“写真を撮ることそのもの”を存分に楽しめる、今なお魅力の色あせない一台だと改めて感じさせてくれました。